「商品を発送しました」

予約していた新譜を発送したとオンラインショップからのメールがきた。

今年入ってから初めて買ったんじゃないかな。
出産してから、というか、結婚してからCDをまったく買わなくなった。
いや、それ以前からと思うと、CDを買う習慣がなくなってしまった。
そもそも貧乏なのでジャケ買い♪なんてできず、
初めて買うアーティストは買うか迷って悩んで考えて買ってた。
今ほどネットで音楽が聴ける環境じゃなかったと思うし。

自分の小遣いやバイト代で買ってたころは、地元の駅に1店だけあったレコードショップに通っていた。個人っぽいお店と見せかけて、チェーン店でポイントカードとかもあって、ちょこちょこ貯めて1000円引きになると嬉しかった気がする。

いつからか、その店の閉店時間に帰宅が間に合わなかったり、クレジットカードをもつようになったり、聞く音楽が増えて店になかったりして、オンラインショップを利用することが増えていった。

そのうちにその地元のお店は閉店することになった。
最後に買ったCDはポルノグラフィティのベストアルバム。
それが最初の2004年にでたものだったか、08年に出たものだったのか、
まったく覚えていない不思議。

ま、なんでそんな話を思い出したかというと、そのお店でCDを予約するとき、いつも小さな複写伝票を書いて渡してたことを思い出したから。
なんだか分厚いカタログみたいなのがお店においてあって、パラパラみながら、「○月×日 アーティスト名 ポルノグラフィティ タイトル 恋心(仮)」みたいなことを書いてレジで渡してた。
ちなみに恋心(仮)は発売時にサウダージというタイトルになっていた。

ネット使っていない時代どのように新譜の情報を収集してたのやら。
ぼんやり生きてきたのであまり覚えてないけど、毎日聞いてたラジオや立ち読みしてた音楽雑誌から仕入れていたんだろうな、推測する。

そんな感じで、ワクワクしながら新譜を心待ちにしていたなということ。

いつのまにか近所にCDを買える店がなくなってしまった。
働いていたときは大きな駅にあるような店に立ち寄れたけど、もはや最後にCD店にいったのはいつだろうか?というぐらい。
ネットでたくさんの人たちの新曲がたくさん聞けるようになって、触れる機会が広がってるにも関わらず、そういう行動力自体が減退している感じ。

うむ。一番はライブを聞きに行けないからなんだろうな。

それでも。

ふと新譜を出す情報を得て、即座に予約をしてしまった。
去年もアルバムを出して、即買って聞いて、心がとろけた。
まだ、こういう火種が心に残っている。